2006年8月13日(日)放送
神奈川県茅ケ崎市・安倍邸
− リビングは中庭 風が吹き抜ける家 −
2003年12月完成
敷地面積        67平米(20坪)
建築面積        42平米(13坪)
延床面積       108平米(33坪)
木造
建築費:2500万円    坪単価:76万円



車どおりの多い道沿いに建つ安倍邸。竹と可動式のルーバーが印象的です。 建築家はこの家を"風の行き先”と名付けました。

構造も兼ねているというらせん階段が美しい玄関ホール。 ロールカーテンを開閉することで、プライバシーが保たれます。

白で統一された水まわり。奥さんがこだわったのは隠すこと。ティッシュや体重計までもが隠れるように設計されています。 お風呂はジャグジーが気持ちいい。

2FはLDK。らせん階段とリビングが、玄関前をとおる道路との距離を取っています。また、南北に開閉ができる窓を作ることで、風が抜ける空間になっています。


リビングの奥にはダイニングとキッチン。シンクとコンロが離れて存在するキッチンは、生活観を出さないための工夫です。


ダイニングスペースをバーのようにしたい。それは、安倍さん夫婦のこだわりの一つです。リビングが、道路とのクッションになることで、安心して過ごせる場所です。

3Fは、寝室。 段差を境に、ご主人がほしかった堀コタツで、ごろごろと出来る空間をつくりました。

夏には花火大会。 晴れの日には富士山が見えるという屋上。曲線を描く手すりが印象的です。

岸本和彦
1968年10月   鳥取県出身
1991年 3月   東海大学工学部建築学科卒業
1991年 4月   エーアンドエー建築計画研究所
1998年 6月   アトリエ・チンク建築研究所設立
2004年 4月〜   東海大学非常勤講師
    東京デザイナー学院非常勤講師
    現在に至る
 
受賞歴
1991年 3月   日本建築家協会JIA神奈川 大学卒業設計コンクール 金賞受賞
2000年 8月   Eco-Family House国際設計競技 入賞
作品「The House of the Wind The House of the Earth」
2001年 8月   あかりフェスタ2001あかりのオブジェ展
GIFUクラフト大賞・ポピュラー賞 同時受賞
作品「くるくるくらげ」
2004年 9月   '04神奈川建築コンクール奨励賞受賞
住宅「風景のかたち」
2004年 9月   '04山梨建築文化賞 文化奨励賞受賞
住宅「RSH:1」
2005年10月   日本建築家協会優秀建築選2005入選
住宅「soranokatachi」
2006年 3月   長崎県木造住宅コンクール2006入賞
住宅「諫早ハウス」
 
アトリエ・チンク建築研究所
連絡先   〒253-0055 神奈川県茅ヶ崎市中海岸4−15−40−403
TEL   0467−57−2232
FAX   0467−57−2129
E-mail   a-cinqu@mxc.mesh.ne.jp
URL   http://www.ac-aa.com/
 
茅ヶ崎駅前のバス通りに面する、狭小敷地の3階建て住宅です。北側以外は3方ともにビルや住宅に囲まれた状況でしたので、北側の道路面に大きく開いて明るい家をつくりました。その為には騒音や目線から生活を保護し、且つオープンに暮らしたい時は開放的に、という具合に目的や季節、時間に応じて変化する外壁のデザインが事が必要で、自由に動かせるオリジナルなアルミ製ルーバーを北側前面に設置しました。
2階部分は開放的なリビング、3階部分はシェルターの様に閉鎖的な雰囲気の寝室とゴロゴロコーナー、3階建ての屋上へは、螺旋階段を孟宗竹に誘われる様にして、そのまま上がって行けばたどり着きます。屋上からは富士山や湘南海岸などが眺められます。
 
モダン建築は住む為の機械だと言われています。安倍邸は、徹底して動線を考えて合理的に作られています。ご夫婦は共に建築が大好きで、設計図面を元に模型を作ってしまうほどです。思いが伝わってきました。建築家もそれに応えていますね。
3層を貫く螺旋階段はまさに大黒柱、台所はガス台を奥にし、センターのテーブルにシンクを置くことによって非常に全体がすっきりします。
屋上で夏の花火や周りの緑を眺めながらのビール、いただきたいですね。



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